夜は15分以上料理をしません  

うっかりすると1日に何時間も料理に費やしていた。ドイツ式晩ご飯を参考にそんな日々を断ち切りたい

クリスマス、私の個人的解釈

いよいよ今年もあとわずか。ドイツでは1月6日までクリスマスですが、私はとっととクリスマスの片付けをしております。

 

クリスマスって、キリスト生誕をお祝いする日、と日本では思っていましたが、ドイツで暮らし始めて、「いや、これは絶対に冬至のお祭りだ。」と確信しました。よほど敬虔なキリスト教徒でない限り、キリストの誕生日が12月25日なんて信じていないし、そもそも実在したのかさえ、不明と言います。

 

大体、冬至に生まれて、春の訪れのちょっと前に復活(イースター)なんて出来過ぎなのです。高緯度地域に暮らして分かりました。もう、どうにかして厳しい冬を楽しく乗り切ろう、とほとんど無理矢理、行事を詰め込んだんだろうな、と。

 

10月の最後の日曜日に冬時間に変わりますが、その頃から、どんどん陽は短く、冬至の頃は朝8時頃にようやく夜が明け、午後3時頃にはもう日が暮れる感じです。日中、弱々しい太陽が見える日は何日あるかなあ、雪ならまだいいんですが、我が家のある地域は冬、雨が多く、曇っていても、雲の層があまりにも厚いため、空は重く濃い鼠色です。日本に帰って、雨の日の空が白くて感動しました。冬季うつ病になる人も本当に多いです。冬に前頭に当てるライトも普通に売っています。そのぐらい太陽がないんです。

 

それで11月から、聖マーティンの日の楽しい行事をはじめ、いきなり行事が目白押しになります。クリスマスの後、もちろん大晦日新年、その後カーニバル(全土ではないですが)、最後にイースターで、ぱたっと行事は無くなります。(笑)

 

私も、冬至頃まで、精神的に本当にきつかったです。生まれも育ちも神戸の海側で、年中太陽さんさんが当たり前で、ああなんて自分は恵まれていたんだ!!って心から思いました。なので、クリスマスになると「やっとここまできた。あとは陽が長くなって春遠からじ」と思ったものです。それでいつも27日にはトットと片付けて、清々しい新年を迎えようとするのですが、1月6日までクリスマスのドイツ人夫は、すごく嫌がり、私が長く過ごすキッチンは新年、リビングはクリスマス、と分けていました。

 

親戚家族が集まって、ご馳走を食べ、ボードゲームをしたり、楽しい時間を過ごすのは貴重なことだし、ドイツの文化として子供達にも伝えなければ、と思っていたので、子供のミサにも出かけ、伝統的なクリスマスを私も一緒にしていましたが、そんな1月6日までクリスマスだなんて、陰気くさくて耐えられなかったんです。

 

そんなこんなで、私の個人的クリスマスの解釈は「冬至のお祭りと、元々あった生命の樹の信仰に、後付けでキリスト生誕をくっつけた」という物です。なのでキモは「クリスマスツリー」そして、キリスト教的に「家族や友人、紛争地域の人々、病気の人々のことを思う」ということです。ご馳走とかプレゼントは、お祭りの部分じゃないですかね。

eiyouso-konndate.hatenablog.com

 

うちは、ごくシンプルに、普段使わない食器やランチョンマットをだし、いつもよりちょっといいお肉を食べ(キリスト教ではクリスマスは本当は魚)FaceTimeでドイツの家族と一緒にプレゼント開封をし、ボードゲーム、といういつものドイツ風クリスマスができて、いいクリスマスだったなあ、と思っています。